牡丹(ボタン)の「花言葉・英語・5つの別名」を由来付きで紹介!

カテゴリ「花言葉 4月
2016.03.05
2020.04.20

この記事は約 5 分で読めます。

いきなりですが、

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

という言葉をご存知でしょうか?

 

これはそれぞれの花を美しい女性の

動作として下記のように表現しています。

◇芍薬(シャクヤク):立っている
◇牡丹(ボタン):座っている
◇百合(ユリ):歩いている
桜花
桜花
つまり、
美しい女性の象徴となる
「3大花の1つ」
が牡丹なんです。

ここまで言われる3大花の1つには

「どんなスゴイ花言葉があるんだろう?」

「名前の由来は何だろう?」

などと気になってきますよね。

では、早速見ていきましょう!

牡丹(ボタン)ってどんな花?名前の由来は?

牡丹

◇和名:牡丹(ぼたん)
◇別名①:二十日草(ハツカグサ)
◇別名②:深見草(フカミグサ)
◇別名③:花神(カシン)
◇別名④:花王(カオウ)
◇別名⑤:牡丹富貴草(ボタンフウキグサ)
◇英語名:Tree peony
◇旬:4月

 
まず、注目するのは人気の花だけあって、

たくさんの別名を

持っていることが分かりますね。

 

では、それぞれの

名前の由来を見ていきましょう。

◇「牡丹」の名前由来

牡丹の原産地は中国です。

その中国での

「牡丹の音読みがボタン」

であったことから、日本に渡った時に

そのままこの名前がついています。

 

◇「二十日草」の名前由来

この漢字の通り

「花が咲く期間が20日間」

であることから呼ばれています。

和歌では「二十日草」と

表現されることは良くあったそうです。

 

◇「深見草」の名前由来

平安時代の「本草和名」の和歌で

「観賞用の牡丹と特定」

する為に使われた名前です。

 

◇「花神・花王」「牡丹富貴草」の名前由来

こちらはこの後紹介する

花言葉の由来で出てきますので

後ほど紹介しますね。

桜花
桜花
ちなみに、牡丹は
花の王「花王」
花の神「花神」
という別名に対し、
芍薬は
花の宰相「花相」
という壮大な
別名があるんですよ。

英語名の詳細は

こちらの記事で解説しているので、

気になる方はどうぞ。

では、次に花言葉も見てみましょう。

牡丹(ボタン)の花言葉は?

花言葉

◇全体:王者の風格、富貴
◇西洋:bashfulness
(恥じらい、人見知り)
◇西洋:compassion
(思いやり)

 
「芍薬・百合の花言葉も気になる!」

という方はこちらの記事を

読んでみて下さいね。

 
では、その由来を見ていきましょう。

◇花言葉「王者の風格」の由来

中国での「花王」「花神」

という別名と同じ由来となります。

これはその花の姿の

「気品が圧倒的」

ということで付けられた名前です。

 

◇花言葉「富貴」の由来

江戸時代に富裕の象徴として

「家紋の柄に使われた」

ことが由来しています。

このことから「牡丹富貴草」とも

呼ばれているんですね。

 

◇花言葉「恥じらい、人見知り」の由来

花を咲かすととても綺麗ですが、

「花を咲くまで時間がかかる」

ことが由来となっています。

桜花
桜花
「恥じらい」など、
西洋ではイメージが
違うようですね。
では、もう一方の意味深な
「思いやり」も
英語名の由来を
通じて説明していきます。

「牡丹(ボタン)」の英語名の由来は?

英語名「Tree peony(ツリーピオニー)」の

「tree」は「木」

「peony」は「癒し給う者」

という意味なので、日本中国とイメージが

全く違うことが分かります。

 

この語源は何とギリシャ神話の

医の神「パイオン」なんです。

 

牡丹と芍薬はかつて

「薬草」として使われました。

 

神話でも黄泉の国王「プルート」が

ひどい怪我をした際、

医の神「パイオン」は

オリンポス山から採ってきた

ボタンの根で治療したんです。

桜花
桜花
実際にも牡丹は
①根の水洗い
②根皮を切る
③乾燥して煎じる
という工程で薬が
作られているんですよ。

この効果としても

「止血、鎮痛、月経不順、便秘、消炎」

など様々な作用があるんです。

 

このことから

「compassion(思いやり)」

と言う花言葉がついているんですね。

では、最後に少しだけ面白い雑学を

紹介したいと思います。

「牡丹(ボタン)」が5000円札の与謝野晶子の歌に!?

与謝野晶子

実はこれほど人気の花となると、

与謝野晶子の歌集「みだれ髪」

で詠われているんです。

『おりたちてうつつなき

身の牡丹(ボタン)見ぬそぞろや

夜を蝶のねにこし』

 

この意味は下記のようなイメージです。

①気持ち良い夜の空気にあたって、
浮ついた気分でした。
②つい庭へ出てみると、
牡丹を見つけました。
③この静寂の中、牡丹を見ている姿は
他の人は寄ることができないほど
迫力がありませんか。

 
この直接的な意味だけでは

意味が分かりませんよね。

 

とらえ方としては、

とても美しい花を無意識に

自分と重ね合わせているんです。

桜花
桜花
つまり、
「与謝野晶子自身の魅力で
自由に飛べる蝶までも
止めてしまう」
と言うことを
詠っているんです。

与謝野晶子のとてつもない

自分への自信が分かりますよね(笑)

 

やはり牡丹は

「王者の風格」を持つだけあって、

そういった自信のある方に

使われる花なのかもしれませんね。

 

さらに、牡丹に関連する花の

花言葉などが気になる方は

こちらの記事も読んでみて下さいね。

「お正月に使われる牡丹」

「牡丹と似ている牡丹」

この記事を書いた人

あき
あき
花が大好きで作った趣味サイトです。皆さんから「花が好きになった!ためになった!」などのコメントをもらえてとても楽しく運営しています。

こんな記事もあります!

SNSでシェアしよう!

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ