秋の七草「フジバカマ」の花言葉とその由来は?英語名も紹介!
カテゴリ「花言葉 夏 秋 10月 8月 9月」この記事は約 2 分で読めます。
春の七草はよく耳にしますが、
秋の七草はご存知ですか?
フジバカマはその秋の七草の一つです。
紫色の小さな花が少しずつ咲いていきます。
生け花などで用いられることが多いので、
お茶や生け花を習われている方なら
その名をご存知の方も多いかもしれません。
現代では少し影が薄くなっている
フジバカマですが、
花言葉や英語名などを
紹介したいと思います。
フジバカマってどんな花?英語名も!
和名:藤袴(フジバカマ)
別名:アララギ
別名:香草(コウソウ)
別名:蘭草(ランソウ)
別名:沢蘭(サワラン)
英語名:Thoroughwort
英語名:Boneset
英語名:Eupatorium japonicum
所属:キク科ヒドドリバナ属
旬:8月~10月
原産は中国や朝鮮半島、
日本の温暖な地域となります。
昔は辺り一面川沿いの湿った地域で
よく見られていましたが、
環境の変化と共に準絶滅危惧種として指定され
現在では貴重な植物となっています。
フジバカマノ別名に香草とあるように、
半乾きの状態で茎や葉から
桜餅のような良い香りがします。
これはクマリンという成分から出る香りです。
古い時代の中国や平安時代の女性達は、
袋に詰めて身に付けたり、
香りを移した水を使って髪を洗ったり、
その香りを上手に使ってました。
古くは万葉集にも登場するフジバカマ。
古くから歌に詠まれる程、
日本人になじみのある花だったのですが、
残念なことに近年では
野生種はぐんと数を減らしています。
現在フジバカマとして
生花店などで手に入る花の多くは、
歌に詠まれた頃の
本種のフジバカマではなく、
同属のサワヒヨドリと掛け合わされた花です。
フジバカマの花言葉は?
◇全体①:ためらい、躊躇、遅れ
◇全体②:あの日のことを思い出す
◇全体②:優しい思い出
フジバカマの花が一つずつ順番に
ゆっくりとじわじわと咲いていく様子から
「ためらい」「躊躇」
という花言葉がイメージされました。
「あの日のことを想いだす」は
フジバカマに因んだ民話からイメージされました。
藤袴(フジバカマ)の名前の由来は?
これの花言葉の由来になった
フジバカマに纏わる伝説をご紹介します。
昔々ある雨の降る秋の夕暮時に、
気品に溢れた綺麗な姫君が
頬に涙をつたわせて野原を彷徨ってました。
あまりにその姿が美しく、
誰一人としてその姫君に声をかけたり、
近づくことができずにいました。
そして一晩中降り続いた雨が止み、
朝になるとその姫君の姿はどこにも
見当たらなかったのです。
しかし姫君がいた場所には、
小さな紫色の花がひっそりと
花をつけてました。
人々はこの花があの美しい姫君に違いないと、
姫君がお召しになっていた
藤蔓から作った袴からその名前をとって、
「藤袴(フジバカマ)」としたそうです。
この伝説は室町時代の歌人である
飛鳥井雅親(あすかいまさちか)の
「古今栄雅抄」に記されており、
この伝説を耳にした
紀貫之が以下のような歌を詠んでいます。
宿りせしひとの形見か藤袴
忘られがたき香に匂ひつつ(古今和歌集)
決して派手な趣の花ではないものの、
その姿や香りに風情を感じることが多く、
伝説となったり
歌に詠まれることも多い花です。
現代では本種を見かけることは難しいですが、
手に入る園芸種から古の頃に思いを
馳せてみるのも良いかもしれません。
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