キキョウの花言葉,英語名,由来は?絶滅危惧種の花?
カテゴリ「花言葉 夏 秋 6月 7月 8月 9月」この記事は約 3 分で読めます。
キキョウは花を楽しむ以外にも、
その根は生薬としても使われており、
漢方薬の原料となります。
日本では「秋の七草」の一つとして、
夏から秋への季節の移り変わりを告げる
植物の代名詞として親しまれています。
しかし、そんなキキョウ
実は絶滅危惧種に認定されています。
今回はそんな貴重な
キキョウの花言葉、英語名、由来
などを紹介したいと思います。
プロフィール(英語名)
◇名前:キキョウ
◇名前:桔梗(ききょう)
◇学名: Platycodon grandiflorus
◇英語名:Balloon flower
◇英語名:Chinese bellflower
◇旬:6~9月
キキョウ(桔梗)は
日本・中国・朝鮮半島・シベリアに自生し、
日本では夏から秋にかけて
青紫色の花を咲かせる植物です。
近年では園芸用に
品種改良されたものも登場し、
ピンクや白の花を
咲かせる種類も登場しました。
キキョウは「夏」を象徴する花です。
夏を象徴する花は他に何があるでしょうか。
キキョウの花言葉
◇紫:永遠の愛
◇青:誠実
◇トルコキキョウ:希望
◇トルコキキョウ:すがすがしい美しさ
キキョウの花言葉には高貴な
イメージのものが多いのですが、
これにはキキョウの花びらが
「紫」であることが大きく関わっています。
古代日本や中国において、
紫は「最も高貴な色」とされ、
当時の最高権力者のみが
身につけることを許された色でした。
身分や格式高い人がつけていた色
であることから、高貴な様子を
表す花言葉が生まれました。
また、キキョウの花は
「永遠の愛」という織姫と彦星を
象徴するかのような花言葉があり
七夕の時期にぴったりな花です。
他にも七夕の時期にふさわしい
花言葉を持つ花について気になる方は
下記より確認してみて下さいね。
昔はアサガオと呼ばれてた!?
キキョウと日本人のかかわりは非常に深く、
その関係は『万葉集』にまでさかのぼります。
山上憶良が詠んだ歌に「朝貌の花」
という一説が登場しており、
キキョウがこの花ではないか
という説が最有力視されています。
歌の中では「アサガオの花」なのですが、
現在と昔とでは呼び方が変わっている花は多く、
私達がアサガオと呼んでいる花も
その例には漏れません。
そしてこの歌で詠まれたものが
「秋の七草」の元となりました。
歴史のマークで最も有名な花?
歴史上の人物の多くが、
キキョウの花をトレードマークや
家紋として使ってきました。
①陰陽師:安倍晴明
占いや祭事の際に使う印に
キキョウの花びらの形を取り入れており、
これらは「桔梗印」と呼ばれています。
星形をしているため、植物が由来であると
一目見てわかる方は少ないかもしれません。
②戦国武将の明智光秀
桔梗紋を家紋として使っており、
本能寺の変を題材にした小説などでは、
襲ってきた軍団の旗についた桔梗紋をみて、
光秀が謀反を起こしたと信長に知らせる
シーンがたびたび登場します。
キキョウをモチーフにした家紋自体は
美濃(岐阜県周辺)を拠点にしていた
戦国大名に多いようで、明智家以外にも
多くの大名が家紋として使っていました。
絶滅危惧種の花「キキョウ」
キキョウはいずれ「過去の花」
になってしまいます。
古くから日本の人々に愛されてきた
キキョウですが、実は天然のものは
個体数が減少しており、環境省によって
絶滅危惧Ⅱ種に指定されています。
原因は下記3つです。
①開発や環境破壊が進んだこと
②野山に入る人が増えたこと
③山の生態系や気候が変わっった
発展することで必然的に
起きた結果なのでしょう。
園芸用の品種などはあるため、
種そのものが絶滅する
という可能性は低いです。
やはりかつての文化人たちが
愛した花が消えてしまうというのは、
何とも言えない気持ちになります。
もしも野生のキキョウを見つけたときは、
キキョウの高貴な様子に
想いを巡らせながら
少しでも長くその場所で
花を咲かせることが
出来るようにそっとしておきましょう。
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タグ:キキョウ科